“ゆるみ”は恥じゃない。整えることで手に入る、新しい自信骨盤底筋トレーニング最前線

column

2025.10.01
  • コラム

「くしゃみやジャンプで、ヒヤッとする」
「映画のエンドロールまで待てずにトイレへ直行」
「最近、セックス中の感覚が鈍くなった気がする」
「姿勢が崩れやすくなった気がする」

これらに共通する原因のひとつが、“骨盤底筋のゆるみ”。
でも、多くの女性がその存在や役割をよく知らないまま、不快や違和感を「年齢のせい」「仕方ない」と我慢しがちです。

今回は、骨盤底筋を整えることが「快適さ」や「自信」とどうつながるのか。今どきのケア事情や、専門家として私自身が取り入れている方法も交えてお届けします。

骨盤底筋って、どこ?何のための筋肉?

骨盤底筋は、骨盤の底で内臓を支え、排尿・排便・腟の入口をコントロールする筋肉群。まさに“女性の土台”とも言える存在です。
妊娠・出産・加齢・運動不足に加えて、筋肉への過剰な負荷(例えば激しいジャンプ運動など)でも、この筋肉はゆるみやすくなります。

骨盤底筋のイラスト(ピンク色の個所)

ゆるみが原因で頻尿や尿もれを経験すると、今まで楽しめていた映画や外出が億劫になったり、性行為の快感が減ることで自信をなくす方も。

でも、それを恥だと感じる必要はまったくありません。

正しいトレーニングで整えることができる筋肉です。そしてそれは、年齢や出産経験に関係なく、誰でも育てていけるのです。

今どきの骨盤底筋ケアはここまで来てる!

かつて「骨盤底筋トレーニング=女性の“腟トレ”」というイメージが強くありましたが、いまや男女ともに取り組むケアに進化しています。

ケーゲルボール(腟に入れて使うアイテム)に加え、座るだけで骨盤底筋を鍛えるクッション型デバイスやEMS(電気刺激)機器など、性別問わず使えるトレーニングアイテムも登場。

“ながらケア”の選択肢も増え、ライフスタイルに合わせて無理なく取り入れられるようになってきました。

忙しい人の救世主!〇〇しながら骨盤底筋を鍛える家庭用アイテムが登場!

半身浴しながら

バスタブに敷いて座るだけでEMS刺激が送られ、骨盤底筋をじんわり鍛える防水デバイスが登場。
私も使ってみましたが、翌日にはインティメイトエリアに「筋肉痛かも?」と感じるほどの重だるさがあり、効いている実感が持てました。湯船に浸かりながら鍛えられるのは本当に効率的!

デスクワークしながら

椅子に置くだけで使えるクッション型や、スマホアプリと連動してゲーム感覚でトレーニングできるアイテムも人気。
“仕事しながらケアできる”という新発想は、忙しい現代女性にぴったりです。

トレーニングボール EMIGI ラブパール

クリニック、エステ、フェムケア専門店、温浴施設に骨盤底筋チェアが続々と設置

より本格的に鍛えたい人は、医療機関やエステサロンの高密度焦点式電磁波を用いたトレーニングチェアを選ぶことも。
2025年4月に開催された日本最大級の美容業界の展示会「ビューティーワールドジャパン」では、フェムケアに特化したエリアだけでなく、エステ業界全体でも骨盤底筋チェアが注目され、複数の企業が最新チェアを出展していました。お尻の筋肉に特化したものや性別問わずに使えるものなど、各社の特徴が目立ちます。
私の知るフェムケア専門店や温浴施設でも、20〜30分の時間制でチェア利用メニューが始まり、定期的に通う人も増えているそうです。

右:骨盤底筋チェアBIJIRIS(ビジリス) 左:骨盤底筋チェアFemisson+(フェミゾンプラス)

「骨盤底筋=快感と自信」のつながり

この筋肉は、排泄や姿勢だけでなく、“性の快感”にも深く関わっています。
セックス中にオーガズムを感じるとき、骨盤底筋や子宮が0.8秒に1回のリズムで収縮と弛緩を繰り返すのが生理的反応です。
筋肉がしっかりしていると、この“ビクンビクン”という快感がよりクリアに感じられると言われています(私の相談者からもよく聞きます)。
つまり、骨盤底筋トレーニングは、性感を育てるセルフケアでもあるのです。
“性”と向き合うことは、自分の身体を丁寧に扱うということ。
それが最終的に「自分の性に対する自信」を取り戻すことにもつながっていきます。

まとめ:年齢や出産経験に関係なく、自分の「土台」は育てられる

「骨盤底筋トレーニング=出産後にするもの」というのはもう過去の話。
20代の未産婦でも、運動不足や長時間の座り姿勢などで骨盤底筋は衰えることがあります。
始めるのに早すぎることも、遅すぎることもありません。
そして、結果を急がないことが何より大切。
続けることで、からだの感度や“内側の安定感”が少しずつ変わっていきます。
骨盤底筋は、見えないけれど確かにあなたを支える“もうひとつの自信”。
毎日の生活の中に、あなたらしいケアの形を取り入れてみてくださいね。

筆者紹介:OliviA(オリビア)

ラブライフアドバイザー/日本性科学会会員

2001年よりセクシュアリティやジェンダーの研究を始め、2007年から性に関する総合アドバイザーとして活動。
メディア出演、執筆、講演、カウンセリング、商品開発など幅広い分野で、「女性のセクシュアルウェルネス」や「コミュニケーションを重視した性生活のあり方」を提案している。著書は日本・台湾で出版。

 

RECOMMENDおすすめ記事