「その潤滑ゼリー、コンドームと合ってる?」安全で快適なセックスのための潤滑ゼリーガイド
column
- コラム
目次
コンドームは避妊や性感染症予防に欠かせないアイテム。
潤滑ゼリーは性交痛を和らげ、快適なセックスを支えるパートナー。
でも、「とりあえず使えば安心」と思っていませんか?
実は、潤滑ゼリーとの相性によって、コンドームの使い心地やリスクが変わることもあるのです。
この記事では、より安全に、心地よくコンドームを使うための潤滑ゼリーの選び方と使い方についてお届けします。
潤滑ゼリー=性感アイテム? それだけじゃない
潤滑ゼリーは単なる性感を高めるアイテムではなく、「痛みを和らげる」「粘膜を守る」といった重要な役割も担っています。性交痛のある方にとっては、潤滑ゼリーが性生活を維持するためのカギになることも。
とくに更年期や産後、ストレスや疲労などで潤いが不足しやすい時には、潤滑ゼリーがあるだけでセックスの快適さがぐっと変わります。
相性に注意!NGな組み合わせとは
潤滑ゼリーの原料の種類は主に4つ。
特徴 | コンドームとの相性 | 向いているシーン |は下記の通り。
- 水溶性(ウォーターベース)
さらっとして洗いやすい。保湿成分入りも多い | 相性◎(すべての素材と相性良し) | 日常的な使用・性交痛対策 - オイルベース
持続力あり | 相性×(ラテックスを劣化させる) | 保湿ケア、マッサージ、セルフプレジャー - シリコンベース
ツルツルした使用感でなめらかさ長持ち| △(ずれやすくなることがある) |持続時間重視 - ハイブリッド(シリコンxウォーターベース)
ウォーターベースとシリコンベースのいいとこどり| △(ずれやすくなることがある) |持続時間重視
コンドームの多くはラテックス(天然ゴム)製。この素材と相性が悪いのが、オイルベースの潤滑剤(ベビーオイルやワセリン含む)です。
ラテックスが劣化するおそれがあるため、避けるのが安全です。
このことは、コンドームの説明書にも記載されています。
シリコンベースの潤滑ゼリーはツルツルとしたなめらかな使用感が持続するのが特徴。
滑りが良すぎて、使い方や使う量によってはコンドームがずれやすくなることがあります。
潤滑ゼリーにもさまざまな種類がありますが、コンドームとの併用なら水溶性(ウォーターベース)の潤滑ゼリーを選ぶのがベストです。コンドームの素材との相性もよく、使用後の洗い流しも簡単です。

素材によってこんなに違う!コンドームの特徴
- ラテックス(天然ゴム)
最も一般的。伸縮性があり価格も手頃。オイルベースの潤滑剤とは相性が悪く、劣化や破損リスクがあります。 - ポリウレタン
0.01mm〜0.02mmの薄さの商品に用いられている素材。非常に薄く、熱伝導性が高いため「素肌感」を重視する方に人気。ラテックスアレルギーにも対応。ただし、伸縮性が低い(伸びにくい)ため自分にあったサイズを選ぶ必要あり。 - イソプレンラバー(人工ゴム)
柔らかく装着しやすいのが人気。ラテックスと似た使用感ながら、アレルギー反応を起こしにくい素材。
痛みのある方におすすめ ウォーターベース潤滑ゼリー+コンドームのセット使い
ウォーターベース潤滑ゼリーには、ヒアルロン酸やアロエベラなどの保湿成分が配合されたものも多く、インティメイトエリアにやさしいのが特徴です。
私が実際にカウンセリングで出会った方の中には、「性交痛が和らいだことで、性行為に対する不安や抵抗感が軽くなった」という声もありました。私自身も潤滑ゼリーはベッドサイドの必需品。痛みや不快感が減り、“心地よさ”が増すのを実感しています。
コンドームと潤滑ゼリーの併用:3つのポイント
- 潤滑ゼリーはコンドーム装着後、外側に塗る
→内側に塗ると脱落しやすくなるため注意 - 「ちょっと多め?」くらいから調整
→少なすぎても摩擦が起きやすく、多すぎると滑りすぎるので、自分に合った量を探してみてください。途中で滑りが悪いと感じたら、追加で足せば安心。 - 「痛い時だけ」ではなく毎回使う習慣を
→継続的なケアが、ストレスのないセックスにつながります。
モイストタイプのコンドームもおすすめ
潤滑ゼリーを塗るのが面倒、行為を中断したくない…というカップルには、最初から潤滑ゼリーがたっぷり塗布されているモイストタイプのコンドームがおすすめ。
潤い不足による性交痛に悩む方にも人気で、ゼリーの塗布量を自分で調整できない初心者にも使いやすいタイプです。
まとめ:潤滑ゼリーは、ベッドサイドに常備!「快適さ」は、自分の選択で変えられる
コンドームと潤滑ゼリー、どちらも選び方ひとつで心地よさが大きく変わるアイテムです。性交痛や違和感があるなら、ぜひコンドームと潤滑ゼリー選びを見直してみてください。
「痛みは仕方ない」ではなく、「心地よく楽しめて当然」という感覚を、もっと大切にしてほしいと思います。
筆者紹介:OliviA(オリビア)

2001年よりセクシュアリティやジェンダーの研究を始め、2007年から性に関する総合アドバイザーとして活動。
メディア出演、執筆、講演、カウンセリング、商品開発など幅広い分野で、「女性のセクシュアルウェルネス」や「コミュニケーションを重視した性生活のあり方」を提案している。著書は日本・台湾で出版。