セックスが痛い…と悩むあなたへ|自分でできる6つの性交痛ケアと見直しポイント

column

2025.10.01
  • コラム

はじめに

「セックスのとき、どうしても痛い」
「好きな相手なのに、怖くて体がこわばってしまう」
「自分だけおかしいのかな…?」

性交痛に悩む人は少なくありません。けれど、多くの方が恥ずかしさや罪悪感から声を上げられず、ひとりで苦しみを抱えています。

性交痛には、体の状態だけでなく、心の緊張やパートナーとの関係性など、さまざまな要因が絡んでいます。
「もう年だから…」と我慢してしまう方もいますが、年齢に関係なく、どんな人にも起こりうるものです。

この記事では、性交痛の総合情報サイト「ふあんふりー」の監修者の経験から、今日からできるセルフケア6選をご紹介します。
「痛みは我慢するしかない」と思っている方にこそ、届いてほしい内容です。

「性交痛」はあなたのせいじゃない

性交痛は、多くの女性が一度は経験すると言われています。実際、「セックスのときに痛みを感じることがありますか?」という問いに対し、62.5%の女性が「痛い」と回答しています(※【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ 2020)。しかもその割合は20代で74.1%、30代で63.5%、40代で63.9%と、若い世代にも顕著。性交痛は決して特殊なものではなく、誰にでも起こりうる日常的な問題です。
そして、性交痛を抱えている人の42.2%が「性的満足度に不満がある」とも回答しています。つまり、痛みを放置することは、パートナーシップだけでなく、あなた自身のQOL(生活の質)にも影響を及ぼすのです。

痛みを我慢しないで──主な原因とは?

原因として多いのは、以下のようなものです。

  • 腟の乾燥・潤い不足

  • 心身の緊張、ストレス

  • 産後や更年期などホルモンの変化

  • 前戯の不足や無理な挿入

  • 子宮内膜症、腟炎などの疾患

これらの要因が重なることで、挿入時や性交後に「ヒリヒリする」「ズキズキする」などの痛みを引き起こします。
放っておくと、体が「セックス=怖い」と記憶し、次回以降さらに痛みが強くなることも。

まず知っておいてほしいのは、「痛いままセックスを続けてはいけない」ということです。あなたの体が出しているSOSを、どうか無視しないでください。

自分の体と心に目を向けるセルフチェック

性交痛を感じたとき、まずは次の3つのポイントを見直してみてください。

  1.  潤いは足りていた?
    腟の分泌液が十分でないと、摩擦によって痛みが起こりやすくなります。前戯不足やホルモンバランス、ストレスでも潤いは減少します。
  2.  リラックスできていた?
    緊張状態では腟まわりの骨盤底筋が無意識にこわばり、挿入時の痛みにつながります。意識的に、心と体をほぐす習慣を取り入れることが大切です。

  3.  パートナーと対話できていた?
    痛みや不快感を言葉にすることは、自己防衛であり大切なパートナーシップの一歩です。無理をしない、無理をさせない関係づくりは、お互いの尊重から始まります。

自分でできる!性交痛セルフケア6選

  1.  潤滑ゼリーを使う
    最も手軽で効果的なのが、潤滑ゼリーの活用です。腟の潤いは年齢や体調によって大きく変わります。自己分泌だけでは足りないとき、無理に続けると摩擦で痛みが強くなります。水溶性で粘膜に使うことを想定して作られた製品を選びましょう。ハナミスイの潤滑ゼリーは、腟内のpHバランスや肌へのやさしさを考慮して開発されており、自分で準備できるアプリケータ型。性交痛に悩む女性から高い支持を得ています。

  2. 前戯やスキンシップを増やす
    「いきなり挿入」に女性の身体がついていかないケースは多くあります。触れ合う時間をじっくり取ることで、体が自然と受け入れ態勢に入っていきます。言いにくくても、「もう少しゆっくりが嬉しい。」「もっと触ってほしい」と伝えてみましょう。

  3. 息を吐きながら挿入に合わせる
    緊張していると、骨盤周りの筋肉がギュッと縮まり、痛みを感じやすくなります。息を「ふーっ」と吐きながら挿入のタイミングを合わせることで、筋肉が自然と緩みます。簡単なようで意外と効果的な方法です。

  4. 五感でリラックスできる空間をつくる
    緊張が強い方は、「雰囲気づくり」も性交痛対策になります。
    アロマの香りや好きな音楽、照明の明るさ、肌ざわりの良いシーツなど。五感を心地よく刺激することで、無意識のこわばりが和らぐことも。

  5. 痛みがあることを正直に伝える
    「痛い」と言うのは、勇気がいります。でも、自分を守るために必要なこと。「実は少し怖さがあるんだ」「今日はちょっと不安かも」そんな言葉からでも大丈夫。「健康情報を共有する」と意識すれば、恥ずかしさが軽減するでしょう。誠実なパートナーであれば、きっと耳を傾けてくれるはずです。

  6.  セックス=挿入だけじゃないと知る
    セックス=挿入という固定観念は、性交痛に苦しむ人を追い込んでしまう原因になります。
    手で、口で、視線で、呼吸で。触れ合い方はたくさんあります。「今日は挿入はお休みして、肌だけ触れよう」という選択があってもいいのです。

それでも痛いときは、専門家の力を借りて

セルフケアをしても性交痛が続く場合は、婦人科や性交痛に特化した専門外来での相談をおすすめします。
特に、性交時だけでなく普段から下腹部の違和感がある、出血を伴う、といった場合は一度検査を受けましょう。
「性の悩みを病院で話すのは恥ずかしい」と感じる方も多いかもしれませんが、性交痛は医療の対象です。相談しているのは、あなただけではありません。

最後に:あなたの痛みは、あなたのせいじゃない

性交痛は、誰にでも起こりうるもの。そして、その多くはセルフケアや対話、医療の力でやわらげることができます。
痛みがあるからといって、あなたが悪いわけでも、愛し合う気持ちが足りないわけでもありません。
「自分の体と心を、大切に扱う」それが、性交痛の根本的なケアの第一歩です。どうか無理しないで。
あなたは、自分の体と心をもっと大切にしていいんです。

筆者紹介:OliviA(オリビア)

ラブライフアドバイザー/日本性科学会会員
2001年よりセクシュアリティやジェンダーの研究を始め、2007年から性に関する総合アドバイザーとして活動。
メディア出演、執筆、講演、カウンセリング、商品開発など幅広い分野で、「女性のセクシュアルウェルネス」や「コミュニケーションを重視した性生活のあり方」を提案している。著書は日本・台湾で出版。

RECOMMENDおすすめ記事